第9回うるし組展

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第9回うるし組展

只今、パレット久茂地内の県民ギャラリーにてうるし組展開催中です。
昨日は当番に行って来ました。

うるし組は沖縄県工芸振興センターの漆課程を終了したメンバーがメインの「うるしを楽しむ会」です。
販売目的で作品創りをしていると、どうしても価格の中で工程や形の制限が出てしまい、創作が守りに入ってしまいがちです。
そんなことは取っ払って、漆でこんなもの作ってみたい!あんなこと試してみたい!というピュアな創作ゴコロを大切にした展示会なのです。
商品として見ると疑問を抱く方もいると思います。
普段見る漆の物とは全然違う漆の可能性を知って頂くのにいい展示会ではないかな。

実際、「漆って色んな事ができるのね。」と、言われてく方が多いです。


第9回うるし組展

ぬりぬり君の作品です。
センダンの木を彫りさげて摺り漆をし、ふちは黒漆に沈金の点描で模様を入れてあります。
沈金は漆の塗膜に沈金刀で模様を引っ掻き、そこに金粉を蒔いて金模様を付ける沖縄の伝統技法。
裏はニービ(沖縄の砂岩)の粉と漆を混ぜて左官のように波模様を描いてます。

えっ?!これ何に使うのかって?
そう言う想像をさせてしまうのもうるし組展ならでは!


第9回うるし組展

普段見る機会のない道具も展示してます。


第9回うるし組展

漆の工程ってこんなにあるんですよ。
もちろん、全部やったら何十万~何百万円になってしまうので省略可能なところは省いてます。
省いても工程が多く価格が高くなってしまうのが漆製品のネックなんですよねぇ…。
安いのは混ぜ物がしてあったり、漆じゃない場合もあったりします。
分かりやすく言うと「本みりん」ではなく「みりん風」、「牛乳」ではなく「乳製品」と言ったらいいでしょうか。
ん?かえって分かりにくいか。

と、漆のあれこれを知る展示会です。


こんなに書きましたが、明日、日曜までです!
しかも、明日は17時終了です。
本日は19時まで。
紹介が遅れてすみませ~~ん。

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この記事へのコメント
ご無沙汰してます!
以前どこかのお店で素(という表現が正しいのか…)の木の器が漆塗りの製品になるまでの行程を一工程ずつ展示してあるものを目にしました。イメージする「塗り」の作業だけでなく、布を貼ったり色が変わったり…手間のかかるものなのだなと目の当たりにしました。「購入」で終わりにするのではなく、大事に使い続けたいな、と思いました。
また、実家に帰る機会があったら連絡くださいね。次回こそ!
Posted by たま at 2013年12月17日 22:15
そうなんです!
漆って塗るだけのイメージだけど、塗る前には必ず表面を研いだり、布着せしたりと、意外と塗る以外の作業の方が時間がかかります。
大事に使い続けたい・・・そう、思ってもらえただけでも作り手はうれしいです。
今度こそタイミングあったら会いたいですね。
Posted by ぬりトンぬりトン at 2014年03月12日 01:48
 
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