イヌマキ育樹祭

カテゴリー │木の話

2週間前の事ですが、首里城公園友の会主宰の「イヌマキ育樹祭」で
大宜味村の辺野木ダムまで行って、
植林したイヌマキの下草刈りと枝打ちをやって来ました。

イヌマキ育樹祭


↑草を刈ってスッキリ。草刈も人海戦術だと早い、早い。
静かに暮らしてた亀もハブも慌てて出てきました。


首里城正殿はイヌマキという木で建てられています。
沖縄ではチャーギと呼ばれている木です。
首里城復元の際、県内のイヌマキでは量が足りず県外などからも取り寄せ、
すべて沖縄のイヌマキで作ることが出来なかった経験から植林を始めたそうです。
昔の木造は地元の木で建てるのが基本ですからね。
そういえば、お世話になってる材木屋の社長さんも
「再建のときは県内のイヌマキをかき集めていたよ。」て、言ってたなぁ。

でも・・・

イヌマキ育樹祭


苗を植えてから15年で2~4m、直径も10cm前後。
もやしっ子みたいなのが多かった。
植えた土地はあまり良い条件の所ではないらしく、本当はもう少し大きく育つそう。
う~ん、首里城になるまであと何十年掛かるんだろう。。。
物を作る際、あと1cm、と簡単に切ってしまうけど、
この1cmが育つ月日を思いながら切らないといけないな、と改めて思いました。


枝打ちした木↓

イヌマキ育樹祭


下の方の枝を切り落とすのですが、枝の根元から切らないで途中から切ってしまうと
木目が入りくんで素直な目の良質の材料にならないということも知りました。(今更~って言わないでっ)
木工をやっていても、大きい丸太を買って好きなように製材する「丸太買い」なんて粋なことをしない限り、
木は板になった状態で見ることがほとんど。
木目からどんな立ち木だったのか想像するのですが
「百聞は一見にしかず」、枝打ちの説明を聞いていつも見てた木目に「あ~は~」と納得。
想像と実物がやっと結びついた感じでした。

今回もまたひとつお勉強になりました。

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