漆と彫金

カテゴリー │うるしの話

金曜日にリウボウ7階美術サロンで只今開催されている
「カザリ スクール オブ ジュエリー 作品展」に行ってきました。
ジュエリースクール主宰の統滋海樹(トーマスカイジュ)先生と生徒さん(といってもみんなプロ)、11人の作品展です。

今回は漆を使った作品もあり「うるし組」のみんなでお手伝いさせていただきました。
もちろんぬりトンも、うるし塗り塗り・木地トントンしました。

ジュエリーを本職にしている方が漆を使うとこうなるんだ~
と、感心してしまいました。
漆が宝石みたいに見えるんです。
金属×漆って結構相性がよく素敵でした。


金属にうるしを塗ることは昔から行われていて
鎧兜に錆び止めとして塗られたり
戦争では大砲の内側に塗られ、煤が付きにくく弾の潤滑を良くしたそうです。
煤の掃除をする回数が少なく済むため、日本軍は連射ができ、アメリカ人が驚いたとか。
漆の木はアジアにしか自生しないため、似たものとして
以前紹介したカシュー塗料を代用したという話があります。

ガラスみたいにツルツルでなければ漆は何にでも塗れるんです。
ホント、優秀な万能塗料ですねぇ。


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この記事へのコメント
こんばんは☆
うちのPC壊れていて久々に遊びに来ました♪
その節は大変お世話になりました!!!
ホントに自分で言うのもなんですが
あんなに素敵な作品を作ることができて幸せです。
ホントに本当にありがとうございます!
売り先もほぼ決まったし、ゆっくりかもしれませんが
きっと大きく育っていきそうなシリーズになりそうです♪
どうぞこれからもよろしくお願いします***
Posted by vin chaud at 2007年07月12日 21:53
いえいえ、こちらこそよろしくです。
他の分野の方がうるしを考えると
思いつかないモノがでてくるので楽しかったです。
専門的にやってると一方向を見すぎて視野が狭くなったり
技術の常識やらに縛られて
こんなものが欲しい!作りたい!あったらいいな!
の前に作り方とか技術の見せ方とか考えちゃうんですよね。
今回は自由な発想に戻れるいい機会なりました。
Posted by ぬりトンぬりトン at 2007年07月14日 21:11
 
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